タコメーターのレッドゾーンの回転数を見ても分かる通り
同じ2気筒エンジンでも性格は別物です。
MT-07は、回転数と共に加速感が増していく
典型的な高回転型のエンジンですね。
それに比べると、NC750Sは低回転域から高回転域まで
加速感は一定で、高回転域でのパワーの伸びはありませんが
低回転域では、MT-07より力強く加速できます。
回転の滑らかさは、NC750Sの方が優秀で
バイブレーションもほとんどなく、さすがホンダといった所ですね。
その為、MT-07よりも直列2気筒エンジン特有の
ドコドコ感も少ないです。
かといって、MT-07のエンジンも荒い印象はありませんけどね・・
6速での時速100Km時のエンジン回転数は
MT-07が約4200回転に対して、NC750Sは約3000回転です。
NC750Sは、他の大型バイクと比べても回転数が低く
スズキのGSX1300Rでも、3500回転は回るので
3000回転で時速100Km巡航が出来るのは凄いですね。
MT-07のギア比は、700ccと考えれば普通だと言えます。
2気筒エンジンでは避けて通れないのが
低回転域のスナッチ(ガックンガックン)問題ですが
MT-07では、6速時だと2500回転以上は回さないと
ガクガク震えてしまいますが
NC750Sだと、1800回転以上回しておけば大丈夫なので
やはり低回転域での扱い安さでは、圧倒的にNC750Sですね。
そういう所からも分かる通り、MT-07の最大の欠点は
NC750Sのエンジンと比べて高回転型のエンジンゆえに
低回転域での扱いにくさがあり
特に発進時では、NC750Sに比べて非常にエンストしやすいです。
それを補う為に、イリジウムプラグを導入したい所ですが
MT-07は、特殊なスパークプラグな為、設定がありません。
ちなみにNC750Sは、標準でイリジウムプラグが採用されています。
燃費は圧倒的にNC750Sが良く、実際に走るとMT-07と比べて
1リッターあたり約5㎞の差が出ます。
どうしても、MT-07みたいなレスポンスの良い元気なエンジンだと
ついつい回し過ぎてしまうのが
燃費が悪くなる一番の要因だと思いますけどね・・ |