KLX230 フロントフォークの突き出し量変更 Vol.2 |
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左右のフロントフォークキャップがハンドルバーに当たったら 緩めたクランプボルトを締め直します。 トップブリッジの規定締め付けトルクは20N-mですが 上下どちらかのクランプボルトを規定トルクで締めると もう片方のボルトは少し緩む感じになるので 上下のクランプボルトは交互に数回に分けて締めます。 |
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下側のアンダーブラケットのクランプボルトも 全く同じように締めますが 規定締め付けトルクは18N-mになります。 |
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これで突き出し量が19mm~20mmほどになりました。 |
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フロントフォークの突き出し量を増やすと 車高は前下がりになるので 前後の車高バランスを工場出荷時に近づけるには リアサスペンションのプリロードも弱める必要があります。 前後の車高バランスが前下がりになると 車体は旋回しやすい方向に向かうのですが ヘッドライトの光軸は下向きになり過ぎてしまうので 光軸調整を行う必要があります。 光軸はヘッドライト裏にある矢印のボルトを回して調整しますが 時計回りに回すと光軸が上がります。 光軸調整はヘッドライトを外さなくても行えるので 夜だとヘッドライトの光を直接見ながら調整しますが 跨いだ時に遠くの地面を照らせる所まで光軸を上げます。 使う工具は調整ボルト横にある筒状の所に 標準的なプラスドライバーを挿して回すか 小型のメガネレンチを使えばフロントフォークの隙間から 六角ボルト部分を直接回せます。 |
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ちなみにフロントフォークの突き出し量を元に戻す場合や 逆に減らす方向に調整する場合は バイク用ジャッキ等を使って フロントタイヤを浮かせる必要があります。 まずはフロントフォークが1mm~2mmしか浮かない程度に アンダーガードの部分をジャッキで支え 左右のフロントフォークのボルトを緩めますが 片側づつ調整した方がより安全ですね。 |
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フロントフォークのクランプボルトを緩めてから ジャッキを上げてタイヤが10mmほど浮いた所で 勝手に自重でフロントフォークが下にスライドするか 手で直接、下に引っ張ると落ちるので トップブリッジからフォークキャップのまでの高さが 10mmになる所でクランプボルトを締めて固定すれば 工場出荷時に戻せます。 |
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ちなみにKLX230の中にはハンドルバーの位置が 左右で違っている個体が確認されています。 上からハンドルバーを見た時に フロントフォークトップの位置(見え方)が左右でズレている場合は 予め修正しておきます。 |
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まずはハンドルバーホルダーを固定している トップブリッジ下にある矢印のナットを左右で緩めてから ハンドルバーをグイッと曲げるように位置を修正してから ナットを締め直せば修正出来ます。 規定締め付けトルクは34N-mです。 |
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