SUZUKI GSX-8R ハンドル位置を上げる作業 Vol.1

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アルミスペーサー

今回はGSX-8Rのハンドル位置を上げて

より楽な姿勢で運転出来るようにします。

GSX-8Sでは一般的なバーハンドルなので

汎用品のライザーが使えますが

GSX-8Rはトップブリッジにハンドルバーが直付けされているので

ライザーが使えません。

という事で今回使ったアイテムは

M10×25mmのアルミスペーサー

25mmほどハンドルの位置が上がりますが

ハンドル片側で2個使うので合計4個のスペーサーが必要です。

汎用品のアルミスペーサーなので

25mm以下の範囲だと自由に長さを調整出来ますよ。

 
NRクッションラバー

GSX-8Rをより上質なツアラーに仕上げるには

アルミスペーサーではなく

20mm厚の硬いゴム板を使う事で

微振動がハンドルに伝わらないように出来ますが・・

ゴム板を加工しないといけないので何かと面倒ですね。

20mm厚だと大きな万能バサミでもカットするのに苦労するので

比較的加工しやすい10mm厚のゴム板を

2枚カットして重ねても良いですね。

 
CB1300ハンドルの振動対策

ちなみにCB1300ではクランプの根元にゴムが敷いてあるので

エンジン等の微振動がハンドルに伝わりにくくしてあります。

ただ、デメリットとしてはハンドルの剛性感が落ちるので

ハンドルを持って車体を押す時には

少しフニャッとした手応えになります。

 
M10ボルトナット・ワッシャー

今回は25mm延長させるという事で

純正ボルト(M10×47mm P1.25)よりも25mmほど長い

M10×70~75mmの細目ピッチのボルトを

左右で4本用意しておきますが

70mmの長さだと本当にギリギリなので

少し余裕を持たせるなら75mmですね。

SCM435の酸化鉄被膜ボルトだと

純正ボルトと同等の強度もありますし

黒いので目立ちにくいのですが

適当な油で湿らせておかないと錆びやすい所が短所ですね。

なので錆びの事を考慮するなら

ユニクロメッキのSCM435の方が無難だと思います。

もっとも錆に強いのは

ステンレス製のボルトなんですけど

SCM435と比べると強度が落ちるので

強く締め付ける事が出来ません。

あと、M10のワッシャーを片側2枚、左右合わせて4枚用意します。

 
GSX-8R(EM1AA)ハンドル固定ボルトキャップ

それでは作業編ですが

まずはボルトの穴を埋めているゴムキャップを外します。

ここのキャップは柔らかいので外しやすいです。

 
GSX-8R(EM1AA)ハンドル固定ナット

ハンドルを固定しているボルトの下側は

このようにナットで固定してあります。

 
GSX-8R(EM1AA)ハンドル取り外し

それではボルトを外しますが

作業は片側ずつ行った方が良いので

まずは車体右側を先に行いますが

8mmの六角レンチでボルトの頭を押さえながら

下側のナットを緩めますが

緩み防止のナットなので

4週程度多めに工具で緩めれば

あとは素手で外せますよ。

 
GSX-8R(EM1AA)ハンドル固定ナット

下に落とすと厄介なので

先にナットだけ外しておきます。

 
マルチバーとステムマウントキット

後は分厚い敷物を用意してからボルトと一緒にハンドルを外し

敷物の上にハンドルを一端置いておきます。

 
デイトナステム用マルチバーホルダー

それではハンドルを固定し直しますが

先にワッシャーをくぼみに固定しておきます。

くぼみはM10の規格(22mm)にピッタリサイズです。

 
デイトナステム用マルチバーホルダー

ボルトを穴に通してからハンドルの下側に

アルミスペーサーを通して落とさないように

写真の状態でトップブリッジの穴にボルトを差し込みます。

 
デイトナステム用マルチバーホルダー78412重量

あとはボルトを押さえながら下側のナットを締め込むだけです。

ナットの規定締め付けトルクは60N-mですが

これはあくまで純正のボルトナットを使った場合のトルクなので

今回はステンレス製のボルトを使っているので

28N-m程度に抑えています。

強度区分が10.9のボルト(SCM435)だと60N-mでも問題ないので

使うボルトの強度に合わせて締め付けます。

 

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