GR YARIS キャンバーボルトの取付 |
![]() |
今回はGRヤリスのフロントタイヤに キャンバー角を付けたいと思います。 スポーツ走行をするなら必須の作業で コーナーリング中のタイヤの接地面を最適化させます。 という事で今回用意したアイテムは トヨタ純正部品のナックルボルト(90105-17015)で 左右に使うので2本必要です。 本来は、はみ出したタイヤをフェンダー内に収めて 車検に通す為のナックルボルトですが 格安でキャンバー角を付けられます。 |
![]() |
上が純正のナックルボルトで下がキャンバーボルトです。 キャンバーボルトは細くくびれている分だけ ナックルの角度を寝かせられます。 純正部品のキャンバーボルトは数種類ありますが おそらく90105-17015のボルトがもっともくびれているので もっとも多くのキャンバー角を付けられます。 |
![]() |
それでは早速作業編ですが サイドブレーキをしっかり引いてから ATならPレンジ、MTなら1速に入れておきます。 まずはホイールを外すので 前輪の左右どちらかのホイールナットを 21mmのレンチを使って1/4周程度緩めておきます。 |
![]() |
ホイールナットを緩めた側の サイドシルのジャッキアップポイントから車体を持ち上げます。 どうしてもパンタジャッキを使う場合は保険として 外したホイールをジャッキの横に敷いて ジャッキが倒れても車体が地面に付かないようにしておきます。 |
![]() |
タイヤが地面から浮いたら緩めておいたナットを外して ホイールを完全に外します。 |
![]() |
今回は上部のボルトをキャンバーボルトに交換するので 上部のナットを外しますが 角度を付けるためには下部のナットも少しだけ緩めます。 |
![]() |
ナットを緩めます。 左のナット側だけ回しても外せましたが 希にボルトが供回りする場合は 右側も同じ22mmの工具でボルトを押さえながらナットを緩めます。 短い工具しかない場合は 適当なパイプにハンドルを通して使っても良いですね。 |
![]() |
実は、長いハンドルを使うとブレーキローターと フェンダーとの間の狭い範囲でしか工具を動かせないので 力があまり入れられません。 そこで70mm程度のエクステンションバーを組み合わせ ローターを避ける事でしっかり力が入れられるようになります。 長い工具でしか外せないくらい硬いので 腕ではなく腰の力を使って垂直に持ち上げるように緩めます。 上側のナットが緩まったら 同じやり方で下側のナットも緩めます。 |
![]() |
下側のナットが緩まったら上側のボルトナットを外し キャンバーボルトに差し替えます。 |
![]() |
キャンバーボルトにナットを緩く仮止めしてから ブレーキローターの上側を車体側に押し ブレーキローターの下側を手前に引くと ネガティブ方向にキャンバー角が付きます。 その状態を維持しながら上下のナットをある程度締めて 傾けた角度が戻らない状態にします。 なので、二人で作業を行うのが理想的ですが 一人の場合は写真のように足のヒザを使って ローターの上側を押しても良いですね。 ちなみに写真のようにキャリパーをヒザで押してしまうと 中のピストンが戻るので 左右のピストンがキャリパーを捉える位置が センターからズレる恐れがあります。(転がり摩擦が増加します) |
![]() |
仕上げに規定締め付けトルクの270N-mで 上下のナットを締め付けます。 緩めた時と同じで基本的にはナット側だけ締めますが 供回りした場合のみ右側のボルトを押さえながら締めます。 ちなみに200N-mまでのトルクレンチしか持っていなかったので とりあえずトルクレンチで200N-mで締めてから ナットを緩めた時の長い工具で増し締めしました。 |
![]() |
車体左側も全く同じ作業を行いますが 車体左側はナットがある側にキャリパーがあるので 使う工具が少し変わりますよ。 |
![]() |
車体右側よりも長い 150mm程度のエクステンションバーを使う事で キャリパーを避けて作業が出来ます。 |
Vol.1 > Vol.2 |