GR YARIS トー角の調整 |
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ホイールを元に戻す前に・・ キャンバーボルトを使ってキャンバー角を付けると トーインがかなりキツくなるので トーアウト側に調整する事でタイヤの偏摩耗を防いだり 走行抵抗を減らします。 |
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まずは消えにくい油性顔料マーカーと 線引きを使ってタイロッド、ナット、タイロッドエンドまで 真っ直ぐ線を引き 初期値を記録しておきますが 予めシリコンオフを使って脱脂と清掃を行っておきます。 これでいつでも工場出荷時の状態に戻せますし ナットを締め付ける時のオーバートルクも防げます。 |
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10mmほどトーアアウトに調整するのが勧めなので 柔軟性の高いテーラーメジャーを使い タイロッドエンドの初期値の線から トーアウトの方向に10mmの所にマジックで印を入れ その印からナットまで真っ直ぐに線を引きます。 ちなみに15mmも試しましたが 完全にトーアウトのステアフィールになるので 回頭性が良くなるメリットがあるものの 明らかに直進安定性が弱くなったり 路面の変化でハンドルが取られやすくなります。 10mmだとノーマルと同じトーインのフィーリングなので キャンバーを付ける前と全く同じ感じで走れます。 なので本当のベストなアライメントは 10mmと15mmの間にあるのかもしれませんね・・ |
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次は21mmのスパナで タイロッドエンドのくびれ部分を押さえながら 22mmのスパナでナットを緩めますが モンキーレンチを2本使っても良いですね。 締め付けトルクはそれほど高くないので 小さい工具でも事足りますし 狭い場所なので長い工具は使いにくいです。 |
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次は15mmのスパナを使って タイロッドを線を引いた先まで回します。 タイロッドエンドが高ナットで タイロッドがボルトだと思えば分かりやすいのですが タイロッドをタイロッドエンドの中に入れる事で タイロッドに引っ張られ、タイヤの前側が外側に向きます。 この時もタイロッドエンドは押さえておいた方が良いですね。 |
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ちなみにタイロッドエンドの傾き具合によっても タイロッドの入り具合が変わるので タイロッドエンドは常に水平に保つのが理想的です。 |
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あとはタイロッドエンドを押さえながらナットを締めて 最初に引いた線がタイロッド、ナット、タイロッドエンドまで 真っ直ぐ繋がるように締めます。 これで車体右側のトー角の調整は終わりなので ホイールを元に戻します。 |
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車体左側でも全く同じ作業を行いますが とにかく左右で同じ量だけタイロッドを回す事で ハンドルセンターがズレる事を防ぎます。 ちなみに車体左側だとタイロッドを回す方向は逆になるので 初期値を記録する所はタイロッドエンドの 3時の位置あたりが良ですね。 くれぐれもトーアウトとトーインの方向を間違えないように・・ |
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