GR YARIS トー角の調整

HOME - GARAGE - GR YARIS - Toe angle

GRヤリスRC(GXPA16)タイロッド右側

ホイールを元に戻す前に・・

キャンバーボルトを使ってキャンバー角を付けると

トーインがかなりキツくなるので

トーアウト側に調整する事でタイヤの偏摩耗を防いだり

走行抵抗を減らします。

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッド初期値

まずは消えにくい油性顔料マーカー

線引きを使ってタイロッド、ナット、タイロッドエンドまで

真っ直ぐ線を引き

初期値を記録しておきますが

予めシリコンオフを使って脱脂と清掃を行っておきます。

これでいつでも工場出荷時の状態に戻せますし

ナットを締め付ける時のオーバートルクも防げます。

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッドを回す量

10mmほどトーアアウトに調整するのが勧めなので

柔軟性の高いテーラーメジャーを使い

タイロッドエンドの初期値の線から

トーアウトの方向に10mmの所にマジックで印を入れ

その印からナットまで真っ直ぐに線を引きます。

ちなみに15mmも試しましたが

完全にトーアウトのステアフィールになるので

回頭性が良くなるメリットがあるものの

明らかに直進安定性が弱くなったり

路面の変化でハンドルが取られやすくなります。

10mmだとノーマルと同じトーインのフィーリングなので

キャンバーを付ける前と全く同じ感じで走れます。

なので本当のベストなアライメントは

10mmと15mmの間にあるのかもしれませんね・・

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッドのロックナット緩め

次は21mmのスパナで

タイロッドエンドのくびれ部分を押さえながら

22mmのスパナでナットを緩めますが

モンキーレンチを2本使っても良いですね。

締め付けトルクはそれほど高くないので

小さい工具でも事足りますし

狭い場所なので長い工具は使いにくいです。

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッド調整

次は15mmのスパナを使って

タイロッドを線を引いた先まで回します。

タイロッドエンドが高ナットで

タイロッドがボルトだと思えば分かりやすいのですが

タイロッドをタイロッドエンドの中に入れる事で

タイロッドに引っ張られ、タイヤの前側が外側に向きます。

この時もタイロッドエンドは押さえておいた方が良いですね。

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッドエンド

ちなみにタイロッドエンドの傾き具合によっても

タイロッドの入り具合が変わるので

タイロッドエンドは常に水平に保つのが理想的です。

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッドのロックナット締め付け

あとはタイロッドエンドを押さえながらナットを締めて

最初に引いた線がタイロッド、ナット、タイロッドエンドまで

真っ直ぐ繋がるように締めます。

これで車体右側のトー角の調整は終わりなので

ホイールを元に戻します。

 
GRヤリスRC(GXPA16)タイロッド左側

車体左側でも全く同じ作業を行いますが

とにかく左右で同じ量だけタイロッドを回す事で

ハンドルセンターがズレる事を防ぎます。

ちなみに車体左側だとタイロッドを回す方向は逆になるので

初期値を記録する所はタイロッドエンドの

3時の位置あたりが良ですね。

くれぐれもトーアウトとトーインの方向を間違えないように・・

 

Vol.1 > Vol.2

 

HOME - GARAGE - GR YARIS - Toe angle