ノートオーラ エンジンルームと車内の防音 Vol.1 |
今回はノートオーラの防音作業を行います。 メインの作業はエンジン音をエンジンルーム内に 押さえ込む作業なんですが 後半はハッチバックならではの リヤタイヤまわりからの音の反響を抑える 防音作業も行いますよ。 という事で今回使ったアイテムは 厚み10mmの長さ2000mm×幅1000mmの カームフレックスF2(発砲ウレタンの吸音材)で 種類としては生地の厚みの違いの他に 両面テープが裏に付いたタイプがありますが 今回使ったのはテープが付いていないタイプです。 ちなみにエンジンルームのみ防音する場合は 長さ1000mm×幅1000mmのサイズ1枚で十分ですよ。 |
カームフレックスF2のもっとも優れている所は軽量な所で 厚み10mmの1000mm×2000mmのサイズでも510g程度です。 素材自体は密度の高いスポンジですね。 自動車の防音材としてメジャーなのは おそらくコストの面で優れているニードルフェルトなんですが 崩れるとホコリのようなゴミが出るのと重量も重いので コストは明らかにカームフレックスの方が高いのですが 軽さや扱い安さでは圧倒的だと思います。 |
それではエンジンルームの防音作業を行いますが ノートオーラには既にエンジンルームから 車内に繋がっているフロントフェンダーの隙間を埋める 壁が作ってありますが 防音力はいかにも低そうなので ここの防音力を強化したいと思います。 |
フロントフェンダーの奥にはスチロールが挟まっていますが そこまでの深さを計ると約350mmでした。 |
それではフロントフェンダーの奥行きに合わせて 350mmの所でカームフレックスをハサミでカットしますが 横幅の1000mmはカットそのまま使うので 350mm×1000mmを2枚作ります。 |
カットしたカームフレックスF2を出来るだけ細くなるように ポスターのよう巻いて棒状にしてから フロントフェンダーの隙間に突っ込みます。 巻いた方向に回転させながら突っ込むと スムーズに入ると思います。 |
奥まで入ったら巻いた方向とは逆の方向に回転させて 隙間を埋めるようにカームフレックスを広げます。 これだけで作業完了です。 |
車体右側も同じように丸めて突っ込みますが 車体右側にはウォッシャースプレーのホースがあるので 避けながら突っ込みます。 これでエンジンルームの防音作業は作業完了です。 おそらく10分程度で終わると思いますが 作業の手軽さに対しての防音効果の高さは 他の車両でも実証済みです。 |
それでは実際に車内の騒音が どう変化したのかを調べてみますよ。 運転席にて顔の所にマイクを置いて収録したので その時の音声を載せています。 チャージモードにてエンジンを強制可動させて収録していますが 違いが分かりやすいように あえて入力ゲインを上げて収録しているので 実際の騒音よりも大きくなっていますよ。 車内騒音 運転席(チャージモード1400回転時) 前半の約5秒が防音前で 後半の約5秒が防音処理後の騒音です。 音声を聞くと音質は確実に変化していますが 音量自体はあまり変わっていないように思えますね。 しかし、音声データの波形を見ると 確実に減衰している事が分かりますし 下にある音圧のメーター(上:処理前 下:処理後)を見ると 平均的に約2dBほど小さくなっているようです。 実際にテストした自分でも あの防音処理だけで2dBも下がるわけねーだろ・・ と思っているのですが 停車時にチャージモードにして 同じエンジン回転数である事を確認していても 何らかの影響によりエンジン負荷が変わるのか 音量自体も変わる事があるので 防音処理前の収録と処理後の収録とで イコールコンディションだったかどうかは調べようもないのですが 処理後の収録時はもっとも音がうるさく感じる時に収録したので おそらく収録前と同じ状態だったのではないかと思います。 |
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