グリファス・NMAX・Xフォース クラッチユニット交換 Vol.1 |
今回はシグナスグリファスのクラッチユニットを交換しますが NMAX2型、NMAX155、Xフォースと共通です。 クラッチのシュー自体が摩耗していない限り クラッチユニットを交換したとしても さほど走行には影響しないのですが クラッチスプリングは大きく影響するので どちらかというとクラッチスプリングの交換がメインですね。 という事で今回用意したアイテムは KN企画のCODO 軽量ストリートクラッチと軽量アウターのセットです。 |
まずはクラッチアウターの重量を量ってみると シグナスグリファス純正が816gに対して CODOの軽量アウターが684gなので132gの軽量化が出来ます。 クラッチアウターはリアホイールと一緒に回転するので 軽量化する事でホイールを軽量化したのと同じ効果を得られます。 その効果は加減速時のレスポンスアップや リアブレーキの制動力が上がります。 |
クラッチ本体の重量も量ってみると シグナスグリファス純正が1006gなのに対して CODOの軽量ストリートクラッチは939gでした。 つまり、クラッチアウターとクラッチ本体を合わせると 全部で199gの軽量化が出来る事になります。 たかが199gですが クラッチも回転するので遠心力が掛かる事で 実際の重量よりも影響が大きいのです。 ただ・・まあ、それでもたかが199gですけどね・・ |
クラッチシューの摩擦材の所を比べてみると CODOの軽量ストリートクラッチの方が 明らかに純正よりも面積が広いので おそらく摩擦力(駆動伝達能力)は上回ると思われます。 つまり、半クラの時間を短縮出来るので クラッチアウターの発熱を抑えられたり よりクラッチスプリングの硬さの違いによる クラッチが繋がる回転数が正確になると思います。 |
今回はクラッチが繋がるエンジン回転数を下げて 停車時から車体が進み始めるタイムラグを消すために クラッチスプリングも交換しますが ぶっちゃけ、こっちがメインの作業になりますね。 スクーターの世界では停車時からロケットスタートさせる為に クラッチスプリングを純正よりも硬くする事で 4000回転~5000回転あたりでクラッチが繋がるようにしますが その行為を例えるなら信号待ちからの発進時に 毎回ローンチコントロールを使うようなものなので 普段使いするにはとても扱いにくい車体になってしまいます。 今回は逆にクラッチスプリングを柔らかくする事で より効率良くインテリジェンスに発進出来るようにします。 という事で用意したアイテムは ホンダ純正 ズーマー用クラッチスプリング(22401-GEE-710)で シグナスグリファスでは3本使いますよ。 |
それではまずクラッチユニットのスプリングを交換するので Eリングを外してプレートを抜き取ります。 |
ちなみに純正のクラッチ本体の クラッチスプリングを交換する場合でも全く同じ作業になりますよ。 |
Eリングの取り外しにはEリングプライヤーを使いますが ラジオペンチやスナップリングプライヤーでも代用出来ます。 Eリングは外れる瞬間にどこかに飛んでいく可能性が高いので 片方の手で囲いながら外した方が良いですね。 |
Eリングが外れたらプレートを抜き取りますが 穴の精度が高いのですんなりは外れない事が多いので マイナスドライバーやクリップリムーバーを使い 隙間に差し込んで全体を少しずつ浮かせて外します。 |
これでクラッチスプリングを交換出来る状態になりましたが CODOの軽量ストリートクラッチはその名の通り 街乗りに合わせてクラッチスプリングは ほぼ純正と同じ硬さですね。 |
クラッチスプリングは出来るだけ先が細い テンションスプリングツールを使って外すと簡単ですが 組んであるスプリングが硬くなればなるほど 外すのに力が要るのでしんどくなります。 |
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