グリファス・NMAX・Xフォース クランスケース分解 Vol.4

GRYPHUS ・ NMAX ・ X FORCE - Crankcase

それでは最後に

クランクケース内の部品を元に戻す時の補足ですが

基本的に逆の手順で元に戻していくだけです。

まずはVベルトをドリブンプーリーに取り付ける時は

両手でしっかりドリブンプーリーを広げて

重力でVベルトを溝に落としますが

ドリブンプーリーの戻る力は強いので

指を挟まないように注意します。

Vベルトの矢印(回転方向指定)に注意し

車体に向かって見た時に矢印が反時計回りになるように組みます。

ちなみに社外品のVベルトの場合は

回転方向の指定が無い物もありますよ。

 

クラッチのセンターナットは

まずは仮止めして車体に戻してから本締めしますが

規定締め付けトルクは55N-mです。

 

クラッチアウターのナットの規定締め付けトルクは45N-mです。

 

ドライブフェイスのナットの締め付けトルクは76N-mですが

ウェイトローラーの重さを頻繁に変更したい時など

ドライブフェイスを近いうちに外す予定がある場合は

60N-m程度で締め付けておけば

とりあえず外れる事はありません。

 
シグナスグリファスクランクケース内側

クランクケースカバーを元に戻す時が

一番慎重に行う必要があるというか少しコツが要りますが

まず、シグナスグリファスのクランクケースカバーには

金属タイプのガスケットが採用されているので

少しでも触れたりすると曲がってしまいます。

曲がってしまったら写真のようにクランクケースカバーに乗せた時に

どこかが浮いたりしないように軽く曲げて調整しておきます。

 

ガスケットには突起物があるので

車体側に取り付けた方が元に戻しやすいはずなのですが

クランクケースカバー側に付けて取付を行っても

実際はあまり変わらない感じがします。

どっちにしても向かって右側のクラッチ側にあるベアリングを

シャフトにうまく通すと同時に

左端にあるシムを通すのを同時に行う事が重要です。

少しでもどちらかに傾くとシャフトがベアリングに刺さらないので

水平に真っ直ぐ差し込みます。

 

クランクケースカバーを元に戻す時は

まずは対角線上にボルトを数回にわたって緩く締めていき

仕上げに規定締め付けトルクの10N-mで締めると完璧ですね。

ここも何回も繰り返し脱着する予定の場合は

9N-m程度で締めておけばネジ穴の摩耗を軽減出来ます。

アルミ素材のネジ穴に対しては

締め付けトルク管理は繊細にした方が良いですね。

あと、黄色いフィルターを取り付けるのを忘れないように。

 

次はエアクリーナーを外側に少しだけ開きながら

樹脂カバーを被せますが

黄色のフィルターがズレないように元に戻し

黄矢印のプラスのボルトで締めます。

規定締め付けトルクは7N-mで

最後に赤矢印のエアクリーナーボックスを

六角ボルトで固定しますが2本の六角ボルトは10N-mです。

 

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