HONDA クロスカブ110 フロント ブレーキシューの交換 Vol.1 |
今回はクロスカブ110のブレーキシューを交換します。 カブシリーズの特徴として 後輪のブレーキは効きが良すぎるくらいなんですが フロント側のブレーキは酷いくらいに効きが悪いですよね・・ 今回はそれを出来るだけ解消してみたいと思います。 という事で用意したアイテムは キタコのノンフェードブレーキシュー SH-5N(770-1087020)です。 |
まずはキタコのブレーキシューの片側と ライバル商品の青いデイトナのブレーキシュー(60213) の片側を量ってみると微妙にデイトナの方が軽いですね。 見た目の違いとしては色以外に キタコの方は摩擦材にスリットが入っているので そこからダストを排出する事で より安定した制動力を発揮出来るのが特徴です。 値段もほぼ同じなので両方とも大体同じ性能です。 |
ちなみにクロスカブ110では フロントのブレーキよりもリアの方が一回り大きいので 前後でブレーキシューの互換性はありませんよ。 |
それでは作業編ですが まずはセンタースタンドを立ててから車体左側にある 矢印のアクスルナット(19ミリ)を軽く緩めておきます。 ちなみにトルクレンチを持ってなかったり 締め付けトルクに不安がある場合は 予めナットからフロントフォークに掛けて マジックで線を引いておくと 締め付け過ぎを防止出来ますよ。 ただ、ここの場合はアクスルシャフト自体も回るので 車体右側のアクスルシャフトの頭にも フォークにかけて線を引いておく必要がありますけどね・・ |
アクスルシャフトが供回りしてナットが緩まない場合は 車体右側のアクスルシャフトの頭を 14ミリの工具で押さえながらナットを緩めます。 |
次はブレーキに取り付けてあるワイヤー類を外します。 まずは赤矢印のレバーを車体後ろ側に押しながらナットを外すと レバーからブレーキワイヤーが抜けるようになります。 レバーの末端にある金属の棒も一緒に外しておきます。 黄矢印のプラスネジはスピードメーターケーブルを 固定しているので外すと抜けるようになります。 |
こんな感じでワイヤー類が外れました。 |
次は前輪を浮かせるのでエキゾーストパイプの所を ジャッキを使って浮かせます。 ほんの少しだけ支えてあげるだけで前輪が浮きますよ。 写真では油圧ジャッキを使っていますが 車体の重みのほとんどはセンタースタンドに のし掛かっている状態になっているので 自動車に乗せてあるパンタジャッキでも問題ないです。 エキゾーストパイプが傷付かないように 必ずジャッキとの間には3ミリ以上の厚みがある ゴムシートを敷いておきます。 |
先ほど緩めておいたアクスルナットを完全に外して 反対側からアクスルシャフトを抜き取ります。 この時に前輪の下に足を少し滑り込ませて少しだけ支えるか 片方の手で前輪を少しだけ持ち上げると アクスルシャフトに前輪の重みが乗らなくなるのであっさり抜けます。 |
前輪を前に転がして車体から抜きます。 ジャッキアップの具合によっては 前輪がフロントフェンダーに引っかかりますが 前輪を少し斜めにすると抜けますよ。 ポイントとしては矢印のドラムブレーキの溝の部分に フロントフォークの出っ張りが固定されているので ドラムブレーキを回しつつ引っ掛からないようにして前に抜きます。 |
ちなみに車体右側にはアクスルカラーの金具が付いています。 落ちそうだったら先に手で外しておきます。 硬くて落ちそうにない場合はそのままで良いです。 |