GR COPEN ブレーキパッドの交換 Vol.2 |
取り外したブレーキパッドからシム(プレート)を外して 新しいパッドに移設するので 固着を防ぐ為に新しいブレーキパッドには 耐熱グリスを全体に薄く塗っておきます。 |
ピストンが当たる側のパッドのシムはこんな感じです。 |
ピストンの反対側のシムは ピストン側とは構成が違っています。 ちなみにブレーキパッドのシムは 鳴き防止の為のプレートなのですが 素材自体がブレーキパッドよりも柔らかい為 ブレーキペダルのフィーリングに多少は影響するので ペダルフィーリングに拘るなら シムは付けない方が良いですね。 あと、サーキットを走る場合は 耐熱グリスも熱で飛んでしまうので 塗っても塗らなくても同じというか サーキットを走り終わった後のメンテナンス時に 塗った方が良いですね。 |
シムを移設したらシムに付いたキズ痕に沿って キャリパーやピストンに接触する部分に 耐熱グリスを薄く塗ります。 写真では分かりやすいように分厚く塗ってます。 |
ちなみにブレーキパッドの左右の飛び出し部分は キャリパーの矢印の部分に当たるので 基本的にキャリパーに触れる部分にはグリスを塗っておきます。 |
新しいブレーキパッドを戻す前に キャリパーのピストンを押し戻しておきます。 専用の工具もありますが 今回はプライヤーと適当な工具を使って押し戻しました。 キャリパーの内側を確認し ブレーキダストやグリスで汚れていたら ブレーキクリーナーを吹いて清掃しておきます。 |
あとは逆の手順でパッドを元に戻します。 |
キャリパーを元に戻す時に ここのボルトの受け部分が引っかかるので 指で押して縮めた状態でキャリパーを戻します。 |
仕上げに六角ボルトを締め付けますが 規定締め付けトルクは26.5N-mです。 |
ブレーキホースを固定する六角ボルトの 締め付けトルクは20.6N-mです。 |
あとはホイールのナットを仮止めしてから 車体を降ろして本締めしますが 2回に分けて対角線上に締めます。 規定締め付けトルクは103N-mです。 |
キャリパーのピストンを押し戻したので ブレーキペダルを踏み込んでピストンを押し出しておきます。 これでもう片方のブレーキパッドも 同じ手順で交換します。 |
これでブレーキパッドの交換が出来ましたが ブレーキパッドの色はシムを付けても少し見えますね。 実際にこのブレーキパッドで走ってみると 確実に純正ブレーキパッドよりも制動力が高いので 以前よりもブレーキペダルを踏む込む量が減る事で ブレーキペダルに足を乗せるだけで止まるような感じになり 運転中の疲労を多少は軽減出来るので サーキットを走らなくても効果を得られると思います。 ブレーキペダルを踏む込む量が減った事と パッド自体の素材も純正パッドよりも硬いので コペン特有のフワフワしたブレーキペダルのフィーリングは 多少は改善出来るのですが マスターシリンダーストッパーと組み合わせる必要があります。 |
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