HONDA CBR650R リアタイヤの交換 Vol.1 |
今回はCBR650Rのリアタイヤを交換します。 交換するタイヤは純正タイヤのような ツーリングスペックのタイヤではなく 公道からサーキットまで対応したハイグリップタイヤを履くことで 一気にCBR650Rをレーシングなスペックに押し上げます。 今回用意したリアタイヤは ダンロップのα-14 180/55 ZR17 MC(73W)で 純正タイヤと同じサイズです。 |
まずはα-14 180/55ZRの重量を量ってみると6437gでした。 ちなみにCBR650Rの純正タイヤである ダンロップのD214(180/55ZR)の重量は6315gだったので ハイグリップタイヤと言えども同じZレンジの同サイズだと ほとんど重量は変わらない感じですね。 |
それではさっそく作業編ですが リヤホイールを外した状態から始めたいと思います。 ちなみにリヤホイールの取り外しや取付の作業は ここのページで詳しく説明していますよ。 |
ホイールの左右の中心にあるアクスルカラーは外れやすく 地面に落とすと傷が付くので先に外しておきます。 アクスルカラーはホイールの左右で違う形で 幅の広い方がスプロケット側のカラーです。 |
指の爪か適当な工具でバルブを押して空気を抜いてから 虫回しドライバーを使いバルブ(コア)を回して抜きます。 |
ホイールに傷が付かないように作業を行う時は 厚めの敷物を下に敷いておきます。 ちなみにスプロケットは邪魔になるので 最初にフランジごと外しておいた方が良いですね。 ハウジングごと外す場合は素手でそのまま外れます。 |
タイヤの脱着に使う工具は 先端がスプーン形状のタイヤレバーが最低2本必要なのと ホイールを保護する為のリムプロテクターが2~3つ必要です。 あとビードワックスの代用品として常に在庫している シリコンスプレーを使っていますが ビードワックスとの違いは シリコンスプレーだと液体なので走っていると 遠心力によってタイヤの表面にシリコンの液体が流れてきます。 流れてくるのは最初だけなので拭けば済む話なのですが タイヤを組んだ後はしっかりタイヤを点検する必要があります。 |
まずはタイヤのビードを落とすので タイヤのサイド部分を体重を乗せて1~2周踏んでおきます。 タイヤによってはこれだけでビードが落ちる場合がありますが CBR650Rのタイヤではまず無理です。 それでも予め踏んでおくことで落ちやすくはなります。 |
次に同じくタイヤのサイドを踏んで常に ビードが落ちる方向に体重を乗せつつ そのすぐ横のリム部分にタイヤレバーを差し込んで テコの原理でタイヤを下に押しつけます。 これを繰り返して片側のビードが落ちたら ホイールを裏返して反対側のビードも落とします。 ホイールに傷が付くので布のような物を タイヤレバーに巻いて作業をした方が良いですね。 ぶっちゃけ、タイヤによっては ビードを落とす作業がもっともしんどいです。 やった事がない人が挑戦すると 片側30分は掛かるかもしれませんし ホイールを傷付ける可能性が高いのもこの作業です。 |
簡単にビードを落としたい場合は 専用工具のビードブレーカーを使います。 これを使うとタイヤを踏んだりしなくても 片側15秒ほどでビードを落とせますよ。 ビードブレイカーを使うコツとしては 写真のように壁に当てて使う事で 小さめのビードブレイカーでも動かないので 効率良く作業が出来ます。 ちなみにバイクだけでなく自動車にも使えますよ。 |
ビードブレイカーのツメを出来るだけ ホイールのリムに寄せてレバーを落とすと ほぼ一発でビードが落ちます。 これをホイールの片側で3ヶ所くらいで行うと タイヤ全体のビードが落ちるので ホイールを裏返して反対側も同じようにビードを落とします。 ホイールに傷が付く可能性があるので 敷物をビードブレイカーの上に敷いた方が良いですね。 |