CBR1000RR-R フロントフォークの突き出し量変更

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CBR1000RR-Rフロントフォーク

今回はCBR1000RR-Rのリア側をローダウンするにあたり

フロントフォークの突き出し量を変更する事で

前後の車高を合わせます。

 

まずはフロントフォークの初期値ですが

このように5ミリ刻みで線が入っているので

上から2本目の側下のラインが

トップブリッジの上面に合わせて固定されています。

 

まずはエキゾーストパイプをジャッキで支えておきます。

持ち上げる必要は無いので

車体のサスペンションがストロークしない程度に

ジャッキのゴムを当てておくだけです。

このまま持ち上げたとしてもサイドスタンドと後輪に

車体の重みが乗るような角度で

ジャッキをセットするのがベストですね。

 
CBR1000RR-Rトップブリッジ割り締めボルト

まずは車体左側を例にしますが

トップブリッジとハンドルバーの割り締めボルトを緩めます。

かなり多めに緩めるのがポイントです。

 
CBR1000RR-Rボトムブラケット割り締めボルト

ボトムブリッジの割り締めボルトも多めに緩めます。

 

ここは狭いのでカウルを外して

作業をするのがベストなんですが

小さめの工具を使う事や

ハンドルを動かして隙間を作る事で

カウルを外さなくても作業が行えます。

 

車体右側にはリザーバーなど邪魔な物が多いので

このようにエクステンションバーなどを使いながら

車体左側と同じようにボルトを緩めます。

 

車体右側のボトムブリッジには

クラッチワイヤー等の邪魔な物はありますが

特に問題なくボルトを緩められます。

 

左右の割り締めボルトが緩まると

このジャッキに車体が落ちるのでジャッキを少しだけ下ろします。

 

ジャッキを下ろすとこんな感じで

フロントフォークの突き出し量が増えていきます。

リアのローダウン量に合わせて10ミリ下げたいので

フロントフォークの上から4本目の筋に

トップブリッジの上面を合わせます。

 

こんな感じで指でトップブリッジを挟んだだけでも

車高が変わるので微調整して左右で高さを合わせます。

 

ジャッキを下げても突き出し量が変わらない場合は

緩めた全てのボルトに負荷が掛かっていないか

手で直接緩めてみて硬いボルトがあればさらに緩めるか

ハンドルバーを上下させてみると動くと思います。

 

あとは左右の割り締めボルトをとりあえず仮締めして

位置をキープさせますが

ハンドルバーの突起部分がトップブリッジの穴に

しっかり差し込んで固定する事と

ハンドルバーは開く方向に押しながら

割り締めボルトを締めます。

ちなみに今回は車高を下げる方向なので

問題ないのですが

車高を上げる方向に突き出し量を変えると

ハンドルバーの中にあるリングが出てくるので

指で一周分リングをしっかりハンドルバーの隙間に押し込んで

割り締めボルトを固定します。

 

仮止めが終わったら仕上げに

規定締め付けトルクで割り締めボルトを締めますが

トップブリッジとボトムブリッジで

交互に少しずつ締めていきます。

トップブリッジの締め付けトルクが22N-mで

ボトムブリッジが23N-mです。

ボトムブリッジ側はカウルを外さないと

まずトルクレンチは入らないと思うので

手抜きする場合はトップブリッジを締め付けた時の力加減で

ボトムブリッジも締め付けます。

後はジャッキを下ろすだけで作業完了です。

 
CBR1000RR-R突き出し量変更

こんな感じで線2本分で10ミリ下がりました。

後輪を替えてローダウンさせた時に

メーカーの公表している外径では12ミリ下がるので

トップブリッジ部分も実際には12ミリ替えるべきなんですが

12ミリだと光軸が明らかに下向きになったので

実際には10ミリくらいで問題ないレベルに収まります。

 

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