HONDA ADV160 動力性能の検証

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ADV160(KF54)エンジン

今回はADV160のの動力性能を検証します。

ADV160単体での加速データだけでなく

同じ150ccクラスの車両とも比較する事で

動力性能を客観的に可視化してみたいと思います。

 
ADV160(KF54)スクリーンロー設定最高速度

最高速度(スクリーン位置ロー設定)

まずはスクリーンを低い位置に固定した場合の

最高速度はメーター読みで時速111Km/hで

GPSの速度計では約102Km/hでした。

PCXと比べれば少しだけハッピーメーター気味ですね。

 
ADV160(KF54)スクリーンハイ設定最高速度

最高速度(スクリーン位置ハイ設定)

次はスクリーンを高い位置に固定しての最高速度は

メーター読みで113Km/hだったので

これがADV160の最高時速になります。

スクリーンは高い設定の方が

空気抵抗を軽減出来るようですね。

ちなみにGPSでの速度計では約104Km/hでした。

空気抵抗が減った分

エンジン回転数はより高く9000回転を越えてしまったので

出力のピークを過ぎてしまいました。

つまり、ギア比を重くする以外

最高速度を上げる手立てはありませんね。

 
ADV160(KF54)ハイギヤード設定の最高速度

カスタム時の最高速度

ADV160で気軽にギア比を変えるなら

プーリーボスの長さを変えるくらいしかないのですが

プーリーボスを少しだけ短くしてハイギヤード設定にした場合

時速117Km/hまで最高速度を伸ばせました。

ギア比はこれ以上重く出来なかったので

CVTの物理的な制約から

最高速度はこれが限界ですね。

エンジン単体では非常に優秀なのですが

125ccのPCXからほとんど変わっていないCVTが

エンジンパワーをカバー出来ていないので

CVTのギア比の軽さが

ボトルネックになっている事は明らかだと思います。

 
ADV160(KF54)0-100Km加速グラフ

0-100Km/h加速

次は近い排気量の車両を交えて

0-100Km加速のデータをグラフにしました。

ここでのレギュレーションとして

実用的な加速力を調べる為に

MT車では2000回転前後でクラッチを繋げてスタートしています。

ADV160の0-100Km/h加速のタイムは13.5秒(赤色)でした。

注目すべき点は先代のPCX150(青色)との比較ですね。

先代のエンジンは低回転域でのトルクが太いので

出だしの時速25Km/hあたりまでは若干負けてはいるものの

その後からはADV160の方が速く

確実に加速の差が出るのは

時速60Km/h以降からという感じですね。

同じ150ccクラスのヤマハのスクーター代表としては

Xフォース(緑線)がいますが

全領域で完全に押さえきった感じなので

正直、相手にならないレベルだと思います。

 
ADV160(KF54)0-100Km加速グラフ拡大

150ccクラスのMT車を見ると

19PSのエンジン出力を持つヤマハのXSR155(黒線)や

低回転域のトルクが太いスズキのジクサー150(青緑線)がいますが

さすがに0-100Km/hタイムでは負けてはいるものの

時速60Km/hあたりまではADV160の方が

若干リードしている事もあり

市街地では同等の動力性能を持っていると言えますし

低排気量のクラスでは変速ロスの影響が大きいMTよりも

無段変速のCVTの方が

ストップ&ゴーを繰り返すような

市街地での走行には有利に働きます。

 

0-100Km/h加速 ADV160 VS X FORCE

ADV160 VS Xフォースの

150ccスクーター対決企画の0-100Km/h編です。

先ほど、150ccクラスのスクーターでは

ADV160がヤマハ勢を完全に凌駕していた訳ですが

実はそうでもない事も明らかになっているので

その詳細はXフォースの専用ページに掲載しています。

興味があればご覧下さい。

 

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