テストドライブ日記 スズキ スイフトスポーツ Vol.1

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ZC33Sスイフトスポーツ

カラー:ピュアホワイトパール
エンジン:1,371cc 直列4気筒ターボ
ミッション:6速MT
価格:1,836,000円

スイフトスポーツ史上最速のスペック

4代目スイフトの4台目の試乗はスイフトスポーツに乗りました。

既に普通のスイフトの1Lターボモデルに乗った時に感じたのは

「先代(Z32S)のスイスポ並に速い・・それ以上かも・・」

という印象でしたので

当然、1Lターボモデルよりもスイスポは速くなければ

スイフトスポーツとしてマズい訳ですよ。

となると自然吸気エンジンでは

かなり大きな排気量のエンジンを載せないといけないので

現実的じゃないと・・

となるとエスクードの1.4Lターボを搭載する事は

むしろ必然だったと思えます。

重量が1200Kg以上もあるエスクードのパワーユニットを

さらにハイオク仕様にチューンナップして

スイフトの超軽量ボディに積んでしまった訳ですから

乗らなくても今回のスイスポが速いのは容易に想像が付きます。

スペックだけで見るとライバル車は全て

250万円前後・・あるいはそれ以上の価格帯になるので

スイスポ史上最速ってだけでなく

スイスポ史上もっとも優れた

コストパフォーマンスを持っているとも言えますね。

 
ZC33Sエンジンルーム

970Kgの車体に有り余る23.4kg・mのトルク・・

市街地では2000回転以下で普通に走れてしまうっていうのは

最近のクルマではもはや当たり前になってきましたが

その時のトルクの余裕さがこのスイスポではもう別次元なんです。

それはまるで3リッターのエンジンを積んだ

高級サルーンに乗っているかのような余裕です。

山道を登ってもその気になってアクセルを踏み込まなければ

ブースト計をまったく反応させずに余裕で登り切れてしまうので

そもそもターボって必要なのか?

という疑問すら浮かんでくるほどトルクに余裕がありました。

全開加速をすると2000回転を過ぎたあたりからレッドゾーンまで

ピタっと一定のトルクで体が引っ張られるので

高回転域でパワーが伸びる感じが全く無く

エンジンを回す事の爽快感的な物は全く感じないので

まるでディーゼルターボエンジンのような

堅実で実用的な加速フィーリングですね。

なので、このエンジンの加速フィーリングだけを切り取ると

スポーツとは真逆の性格なんですよ。

ただ、1500回転を切るようなごく低回転域でも

アクセルの細かな踏み加減に対して

少し過敏とも言えるほどクルマが反応するので

そこにスポーツを感じましたし

このアクセルレスポンスの良さはアルトワークスにも通じる事なので

スズキはアクセルに対してリニアにクルマが反応する事が

スポーツなんだと言っているかのように思えたというか

そこに拘りを感じました。

 
ZC33Sスイフトスポーツメーターパネル

メーターパネルにあるマルチディスプレイには

ブーストメーターとデジタルの水温計が追加されています。

 
ZC33S純正マフラー

もはやスイスポの伝統となっている2本出しのマフラーは

アシンメトリーな形状になりました。

 

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