ND型ロードスターの試乗インプレッション Vol.4

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過去のロードスターと比べてみると・・

今回のND型を過去のロードスターで例えるなら

NB1型のロードスターのボディ剛性を上げて

エンジンを全域でトルクフルにして

NC型のスタビリティを兼ね備えた感じですかね。

身体はMB1型ロードスターで

心は大人なNCロードスターって感じです。

今回のNDロードスターが原点回帰したと言っても

NA型やNB型のような「この低い領域で滑るんかい!」

というのは、今回のND型ではありえない話で

あの頃のロードスターより、ボディ剛性も格段に高くなり

サスペンションの性能も良くなったので

どうしても速度領域が上がってしまい

そこそこの速度で走らないとグリップは破綻しないでしょう。

なので、スタビリティに関しては、NCロードスターを思わせますね。

例えば、アクセルオフしただけで突然テールがスライドしたり

高速コーナーで自然に4輪が滑って

気がついたらゼロカウンターで曲がっていたり・・

ドライバーが意図しない動きは、まず起きなくなりました。

もちろん横滑り防止装置が標準装備されているので

解除して走るのが基本ですね。

もしかすると、装着されているタイヤのグリップ力が

NA型やNB型よりも高いだけであって

単純に低いグリップのタイヤを装着するだけで

NAロードスターのような走りが出来るのかもしれませんけどね。

 

ただ、今回のNDロードスターで一番引っかかったのは

やはり価格ですね。

1500ccにダウンサイジングされた事で

価格が下がることを期待していましたが

先代のNCロードスターの最終型と比べて

べースグレードで約10万円ほど価格が上がっています。

2代目のNBロードスターまでは

新車でも200万円以下で買えたので

ロードスターは、気軽にコンバーチブルを味わえる

大衆車だと思っていましたが

若い世代が気軽に手を出せない価格になってしまいました。

これからの若い世代の人にこそロードスターに乗ってもらい

自動車を運転する事の喜びを味わって欲しいのに残念です。

 

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