SUZUKI アルトワークス NAのアルトとの比較 Vol.2

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HA36SアルトFのHA36Sアルトワークスのフロントブレーキ

フロントブレーキの違い

アルトワークスではフロントのブレーキキャリパーが

赤く塗られていますがNAとほとんど同じ物だと思われます。

しかし、ブレーキローターを見てみると

冷却性能が高いベンチレーテッドディスクになっていますね。

ローター自体の外径も数ミリ程度大きくなっているので

NAのブレーキパットとワークスのパッドを重ねてみると

ワークスのパッドの方が縦に少しだけ幅広くなっています。

 
HA36SアルトFのブレーキキャリパー

ちなみにNAのブレーキキャリパーはこんな感じです。

どっちのブレーキパッドも効きを重視していると思われ

ブレーキダストの量はNAでもターボでも多いように思えます。

 
HA36Sアルトワークスのドラムブレーキ
HA36Sアルトワークスのドラムブレーキ

リアのドラムブレーキ・・

見た目ではドラムブレーキの中心部分が違っていますが

これはドライブシャフトの有無による2WDと4WDによる違いだけで

中身の内容は全く同じです。

それよりもマフラーの形状が違うのが気になりますよね・・

これもターボとNAの違いというよりも2WDと4WDの違いですね。

2WDのマフラーはトーションビームの上を通り

4WDのマフラーではラテラルロッドを固定している

ブラケットの隙間を通るのですが

明らかにラテラルロッドのブラケットを通す方が狭いので

組立時の効率を考えて4WDでは

マフラーの仕様が2分割になったのだと思われます。

 
HA36SアルトFのフロア

ターボとNAのボディ剛性の違い

ターボ付きのグレードであるターボRSやアルトワークスでは

全く同じ補強がされているという事ですが

エンジンルーム内のタワーバーの有無や

NAのアルトと比べてスポット溶接の数が増えている事は

カタログ等にも乗っている事なので

それ以外にも違いは無いのかと

実際に内張を剥がしてボディを見てみると・・

 
HA36Sアルトワークスのフロア

アルトワークスやターボRSでは

矢印のここに補強材が追加されている事を発見しました。

ここはちょうどリアシートの真下ですね。

フロアの形状も違いますが

それは4WDと2WDの違いによる物だと思います。

アルトFもそれなりにボディ補強を行いましたが

アルトワークスは何もしなくても

補強されたアルトFと同等のボディ剛性感を感じました。

逆に言うと、アルトワークスのボディを補強しても

それほど違いを感じないというか

補強し甲斐がないですね。

アルトFでは補強する度に明らかな違いを体感出来ましたが

アルトワークスでは街中を走る程度では

ほとんど補強による違いを感じることは出来ませんでした。

 
HA36Sアルトワークスの後部座席
HA36SアルトFの後部座席

後部座席

せっかくなので後部座席も細かく調べてみました。

見た目的には下のNAのアルトFには背もたれ部分に

ヘッドレストが無いですね。

お尻のクッション部分は生地や柄の違いだけでした。

ちなみにアルトFのリア窓部分は

パワーウインドウではなく、くるくるハンドルなので

1周回ってワークスよりもむしろレーシーですけどね・・

 
HA36Sアルトワークスの後部座席重量

ヘッドレストの分だけ重いんじゃないかと重量を調べてみると

アルトワークスの背もたれ部分は約6.8Kgでした。

 
HA36SアルトFの後部座席重量

ヘッドレストがないアルトFの背もたれ部分は約4.9Kgでしたので

1.9Kgもアルトワークスの方が重い事が分かりました。

NAアルトの軽さの秘密はエンジンの補給器類だけでなく

シート等を含めた細かい部品が軽く作られているからですね。

逆に言えばアルトワークスの方が

NAアルトよりも軽量化出来る幅が大きいとも言えます。

 
HA36Sアルトワークスの純正ホイール

ホイール

軽量化繋がりでホイールとタイヤに関しても触れておくと

15インチの5J+45のアルトワークス純正のホイールを

タイヤ付きの状態で重量を調べると1本で約11.9Kgでした。

 
HA36SアルトFの純正ホイール

アルトF純正の13インチのスチールホイールは

幅で言うと4Jにあたるのですが

タイヤを含めた重量では約8.8Kgでした。

これは13インチでも相当軽い数字ですね。

つまり、アルトワークスとの重量差は一本あたり3.1Kgなので

それが4本にもなると12.4Kgになります。

ホイール&タイヤだけでも

カタログでの重量は10Kgも変わってくる事になりますね。

 
HA36Sアルトワークスに13インチ

アルトワークスに13インチホイールを履かせるだけで

大幅に軽量化出来るという事で実際に履かせてみました。

このホイールはアルトFの純正ホイールではありませんが

先ほど説明したようにアルトワークスではNAアルトに対して

ブレーキローターが分厚くなっている分だけ

キャリパーの厚みも増えているので

もしかするとアルトFの純正ホイールのオフセットでは

キャリパーに干渉する可能性がありますね。

このホイールは13インチでもオフセットが+35なので

アルトF純正ホイールの+40よりも

5ミリ外側に飛び出している事もあり

キャリパーに干渉する事はありませんでした。

つまり、アルトワークスに13インチが履けるかどうかは

オフセットによると言えます。

 

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