それでは作業編です。

同じリンク数のチェーンに取り替えたとしても

新品のチェーンは伸びていないので

最後にチェーンの張り調整を行う必要があります。

その為に予めリアのアクスルシャフトのナット（24ミリ）を

外れない程度に緩めておきます。

アクスルシャフトが供回りしてナットが緩まない場合は

左側にある頭（19ミリ）を押さえながらナットを緩めます。

メンテナンススタンドを使って後輪を持ち上げます。

ブレーキロッカーを使ってフロントブレーキを掛けた状態で

車体を持ち上げるとより安定しますよ。

リピートタイでも代用出来ます。

一応、後輪を回してチェーンがクリップジョイントで

連結されていないかを見ておきます。

CB250Rのような520サイズの純正チェーンでは

クリップジョイントはまず使われていないです。

それから左右のスイングアームの末端にある

赤矢印のロックナット（12ミリ）を多めに緩めてから

黄矢印のアジャヤスターナット（14ミリ）を同じように緩めます。

車体右側も同じように緩めてから

後輪を後ろから前に押す（蹴る）と

後輪が前に移動してチェーンが緩むので作業性が良くなります。

それではチェーンのカット作業に入ります。

先ほどチェーンをカットした作業と全く同じやり方ですが

車体のチェーンは繋がれている状態なので

まず工具を分解してチェーンに引っ掛けます。

Aの位置で工具を組み立てます。

ネジをネジネジ・・ネジネジ・・

純正のチェーンがカット出来ました。

古いチェーンの末端に新しいチェーンを結束バンドで繋ぎ

古いチェーンを前から引っ張って袋に回収していきます。

古いチェーンを引っ張るときに

車体のフレームを擦らないように注意します。

新しいチェーンが一周してきたら結束バンドをカットします。

古いチェーンも同時に回収出来ました。

新しいチェーンは地面に付けて汚さないように注意してください。

前後スプロケットの歯数を大幅に変えてカスタムした車両では

予め長めのチェーンを車体に通し

ここでチェーンをたぐり寄せてカットする事で

車体にベストなチェーンの長さに出来ます。

この状態で作業する時は写真のように自転車用工具の

チェーンフィキサーで左右のチェーンを止めておくと便利ですよ。