次は0-100Km/h加速をグラフにしてみましたが
加速力を比較する為にもタイムが近い
ミドルクラスからリッタークラスの車両のデータも載せています。
ここでのレギュレーションとして
公道において実用的な加速力を調べる為に
スタート時にクラッチを繋げるエンジン回転は
2000回転以下に制限していますが
VFR800F(黒線)の0-100Km/h加速は約3.6秒でした。
グラフを見ると時速50Km/hまでは
ヤマハのMT-09と全く同じ加速力なので
グラフの線が重なっていますが
時速70Km/hからはスズキのGSX-S1000と
グラフの線が重なっていて
時速90Km/h以降で僅かに0.1秒の差で負けていますね。
つまり、VFR800Fは4気筒の800ccにも関わらず
低い回転数から加速をした
実用的な0-100Km/h加速においては
リッタークラスとほぼ同じ動力性能を持っているので
想像以上に速かった結果でした。
その速さの理由は主に2つあると思いますが
まずは1速目のギア比が
0-100Km/h加速において適切だった事で
2速に入れる事なく時速100/Kmに到達出来た事と
もう一つはTCSの電子制御が介入する事なく
100%のエンジンパワーを路面に伝える事が出来た事ですね。
途中でグラフが重なったヤマハのMT-09や
スズキのGSX-S1000は
どちらもVFR800Fのエンジンスペックを遙かに越えていて
尚且つ車体の重量も軽いので
パワーウェイトレシオではVFR800Fを圧倒しているのですが
どちらもパワーバンドに入るとフロントタイヤが浮いてしまう為
TCSの電子制御が介入する事で
強制的にスロットルを戻されてしまい
1速においてはエンジンパワーの100%を
路面に伝える事が出来ません。
つまり、800ccとしてはかなり重い部類に入る
一見、ネガティブとも思えるVFR800Fの重量によって
フロントタイヤの浮きを確実に抑制できたので
1速での加速が重要な0-100Km/h加速においては
重量が重い事がむしろ長所になったと言えますね。
あと、VTECが作動する時速60Km/h地点で
VFR800Fの黒いグラフの線がひょこっと顔を出して
まるで息継ぎをしているかのように見えるのは
偶然なんでしょうかね・・ |