SUPER SOCO TCワンダラー 動力性能の検証 |
HOME - GARAGE - TC WANDERER - Motor performance |
今回はTCワンダラーの動力性能だけに的を絞り モーターの加速力を可視化します。 |
最高速度 |
まずはTCワンダラーの最高速度ですが 電動バイクの心臓部とも言える リチウムイオンバッテリーの性能は 外気温によって変わるのでが 外気温が28度の時はメーター読みで約71Km/hで GPSの速度計では約71Km/hでした。 TCワンダラーはTSストリートハンターよりも 外径が大きなタイヤ(後輪)を装着している為 メーターパネルと実際の速度(GPS)がほぼ同じです。 ちなみに外気温が17度の時は GPSでの速度計は約70Km/hで 外気温が8度の時はGPSの速度計で約68Km/hでした。 |
カスタム時の最高速度 |
次はカスタム時の最高速度です。 主に後輪のタイヤ外径を小さくしてローギヤード化し 空気抵抗を軽減する為にスクリーンを取り付けていますが 気温30度での最高速度はGPSで約77.1Kmでした。 メーターパネルでは80Km/hを超えていますが タイヤ外径を小さくした事でGPSとの速度差が出ました。 むしろタイヤ外径を小さくした事で 一般的な車両と同じようなメーター誤差になりますね。 通常、ギア比をローギヤード化すると 最高速度が落ちますが 乗る人の体重に合わせて適度にローギヤード化する事で 最高速度と加速力の両方が改善出来ます。 |
外気温の違いによる0-70Km/h加速 |
次は外気温の違いによる0-70Km/h加速のグラフで 8度、17度、28度の3パターンの加速データを比較してみました。 やはりもっともパフォーマンスが良かったのは 気温が28度の時でしたが 気温が高い時に急な坂道を上るなど モーターに高負荷を与えると スピードコントローラーが高温になるので EVは気温が高すぎても問題なのですが 一般的な道路ではまずスピードコントローラーが オーバーヒートする事は無かったです。 グラフを見ても分かりますが 気温が17度と28度では 体感的な加速力の違いはほとんど感じませんが さすがに外気温が8度の時は 時速30Km/hあたりからの速度の伸びの鈍さは分かりますし そもそも時速70Km/hまで到達出来ないので グラフは時速60Km/hまでで止めています。 ちなみにスタート時に地面を蹴って加速をサポートする事で 時速10Km/h時のタイムが0.3秒ほど 速くなることが分かっています。 |
0-70Km/h加速 他車との比較 |
次はノーマルのTCワンダラーと カスタムした時の0-70Km/h加速の他に 同じ電動バイクのTROMOX MINO-B(原付一種)や 同じ原付二種のガソリンエンジン車のサンプルとして クロスカブ110の加速データも掲載しています。 まずはノーマルのTCワンダラー(赤線)と 主にタイヤ外径を小さくしてスクリーンを取り付けた カスタムしたTCワンダラー(黒線)を比較すると グラフでも大幅に加速性能が改善されている事が分かりますし それは体感的にも、もはや別物の加速力でした。 しかし、TCワンダラーやTSストリートハンターの インホイールモーターを採用したこのシリーズは スタートダッシュが苦手なようで 時速15Km/hあたりまでは ギア比を軽くしてもほとんど改善出来ないことが分かるので やはり発進時に地面を蹴るのがもっとも効果的なようです。 次は原付一種のMINO-Bとの比較ですが MINO-Bは時速60Km/hまでしか速度が出ないので 最高速度ではさすがにTCワンダラーが勝っていますが それまでの加速力ではノーマルのMINO-B(青線)に 追いつけない事が分かりますね。 ちなみにTCワンダラーの加速力は時速40Km/hあたりまでは ガソリンエンジン車の原付スクーターとほぼ同じでした。 カスタムしたTCワンダラーでは 時速45Km/h時にMINO-Bに追いつき そこからブッちぎる事が出来るようになっていますね。 ただ、ガソリンエンジン車のクロスカブ110と比べると 全域で全く追いつけていない事が分かりますし ギア比をローギヤード化したMINO-Bのカスタムと比べれば 時速60Km/hまでの領域では 全く追いつけていない事が分かります。 MINO-Bはスロットル操作に対して 過敏過ぎるほどドカンと加速する特性なので 加速性能だけで選ぶならMINO-Bの方が速いのですが TCワンダラーの良さは完全無音走行と フワッとした浮遊感のある加速感なので 対決させるには向いていない車両だと思います。 |
HOME - GARAGE - TC WANDERER - Motor performance |