125ccクラスの中でも価格や車体の性質からも
一番のライバルだと思われる
黄色い線のヤマハのシグナスX(4型)と比べてみると
ほぼ同じ加速の曲線を描いている所を見ても
やはり、スウィッシュを開発した人は
シグナスXをベンチマークにしていた事を物語っていると思います。
エンジン的には両車とも非常に似ていて
違いとしてはスウィッシュが2バルブなのに対し
シグナスXが4バルブな所で
シグナスXの方が0.4PSだけ上回っています。
それが高回転域である90Km/h~100Km/hまでの加速力で
差が出た事でスウィッシュが負けてしまったと思われます。
ただ、スウィッシュはシグナスXとほぼ同等の加速力を得ながらも
燃費性能も両立した駆動系のチューニングは見事で
WMTCモード値の燃費だと約13Kmほど
スウィッシュの方が上回っているので
シグナスXが別の排気量に思えるほど圧倒的に違いますね。
その燃費の違いを生む両車輌の駆動系チューニングの違いは
ハーフスロットルで加速をすればすぐに分かるのですが
シグナスXは速度がほとんど乗らずに
エンジン回転数だけが上がるのですが
スウィッシュではハーフスロットルでも
一般的なスクーターと同じで速度がどんどん乗っていきます。
その違いを生むのは主にクラッチスプリングの硬さで
シグナスXではある程度までエンジンをブン回さないと
クラッチが繋がらないレース仕様のようなチューニングです。
ただ、トルクが速度に変換されていない分
余剰トルクが豊富なので
強い向かい風や坂道を登る場合は
シグナスXの方が加速に余裕が出るのではないかと思われます。
この事からも通勤や通学のような「足」として使うなら
間違い無くスウィッシュの方が優れていると思います。 |