SUZUKI スウィッシュ 動力性能の検証

HOME - GARAGE - Swish - Power performance

今回はスウィッシュのエンジン性能にスポットを当て

スウィッシュの加速性能を

他社の125ccクラスのバイクと比較します。

駆動系チューニングの判断材料にでもして下さい。

 

最高速度

体を伏せずに自然な姿勢での

スウィッシュの最高速度はメーター読みで101Km/hでした。

GPSの速度計では91Km/hです。

GPSとスピードメーターとの速度差が大きい事からも

125ccクラスにおいては

スズキとヤマハは基本的にハッピーメーター傾向にありますね。

逆にホンダは一般的な誤差の範囲で

時速100Km/hでも誤差は5~6Km/hでした。

 
CPR7EAIX-9

0-100Km/h加速

次はスウィッシュの0-100Km/h加速を計測し

125ccクラスのライバル車との差をグラフで表示してみました。

縦が時間で横が速度です。

ちなみにここでの計測方法の決まり事として

MT車ではスタート時に2000回転以下でクラッチを繋げる事と

身体を伏せない事で

公道での実用的な加速力が分かるようにしています。

時速90Km/hまでしか計っていない車両は

メーター読みで時速100Km/hに到達出来ない車両です。

スウィッシュは黒の線で0-100Km/h加速は27.6秒でした。

エンジンスペックの数値からして

時速100Km/hには到達出来ないと思っていましたが

スピードメーターの甘さも相まって何とかなりました。

 
シグナスX-スウィッシュ

シグナスX(4型) VS スウィッシュ

125ccクラスの中でも価格や車体の性質からも

一番のライバルだと思われる

黄色い線のヤマハのシグナスX(4型)と比べてみると

ほぼ同じ加速の曲線を描いている所を見ても

やはり、スウィッシュを開発した人は

シグナスXをベンチマークにしていた事を物語っていると思います。

エンジン的には両車とも非常に似ていて

違いとしてはスウィッシュが2バルブなのに対し

シグナスXが4バルブな所で

シグナスXの方が0.4PSだけ上回っています。

それが高回転域である90Km/h~100Km/hまでの加速力で

差が出た事でスウィッシュが負けてしまったと思われます。

ただ、スウィッシュはシグナスXとほぼ同等の加速力を得ながらも

燃費性能も両立した駆動系のチューニングは見事で

WMTCモード値の燃費だと約13Kmほど

スウィッシュの方が上回っているので

シグナスXが別の排気量に思えるほど圧倒的に違いますね。

その燃費の違いを生む両車輌の駆動系チューニングの違いは

ハーフスロットルで加速をすればすぐに分かるのですが

シグナスXは速度がほとんど乗らずに

エンジン回転数だけが上がるのですが

スウィッシュではハーフスロットルでも

一般的なスクーターと同じで速度がどんどん乗っていきます。

その違いを生むのは主にクラッチスプリングの硬さで

シグナスXではある程度までエンジンをブン回さないと

クラッチが繋がらないレース仕様のようなチューニングです。

ただ、トルクが速度に変換されていない分

余剰トルクが豊富なので

強い向かい風や坂道を登る場合は

シグナスXの方が加速に余裕が出るのではないかと思われます。

この事からも通勤や通学のような「足」として使うなら

間違い無くスウィッシュの方が優れていると思います。

HOME - GARAGE - Swish - Power performance