ロードバイクのオフロード対策 Vol.3 |
外径の大きいブロックタイヤにも対応した フロントフェンダーを自作したいと思います。 使った素材は1mm厚の黒の塩ビ板(300mm×300mm)です。 実際に使う幅は150mm程度なので 1枚あれば2つ作れます。 とりあえず最初にする事は 長さ300×幅150mmになるようにハサミで切ります。 出来るだけ大きなハサミで切った方が簡単に切れますよ。 注意したいのは必ず ハサミの先端を使わずに切る事です。 先端を使うと最後にパチンと衝撃が入るので 板が割れてしまいます。 特に気温が低いと割れやすいので注意が必要です。 そして、その切った板のセンター(端から75mmの位置) にマジックで点を打つか端から端まで線を引きます。 油性マジックはブレーキクリーナーか メイク落としを使うと簡単に消えますよ。 |
車体に板を合わせてフロントフォークが スッポリ余裕で入るように板を切り取りますが 少し幅は大きめが良いですね。 切り取る深さは両端のツバの部分が フロントフォークの前面まで覆える長さです。 後は適当に板の先端の中心に向かって 細める事で支える強度を高められます。 |
次はドライヤーかヒートガンを使って暖め マジックで印を入れたセンター部分が 緩い山折りになるように変形させます。 塩ビ板は軽く全体に熱を入れる事で 割れにくくなり強度が高まる効果もあります。 ここからは板が熱くなるので 軍手等を使って作業を行います。 |
次は暖めた板を車体のフロントフォークに押しつけ フロントフォークの形状に合わせます。 押しつけながら暖めても良いですね。 ここでの最大のポイントは タイヤとのクリアランスをしっかり取れる位置で 固定出来る樹脂板の形状にする事なので 車体を前後してタイヤに抵抗が無い事を確認します。 あと、塩ビ板がフレームに掛かっている場合は ハサミでカットしてハンドルを切ったときに 板が干渉しないサイズに調整します。 |
すると車体にピッタリ合うフロントフェンダーになりました。 後は塩ビ板がフロントフォークに接する部分に 強力な両面テープを貼ります。 |
後はタイヤとのクリアランスを確保出来るように 両面テープで貼り付けるだけです。 ブレーキのメンテナンスが出来るようにするなら フロントフェンダーの真ん中あたりを暖めて凹ませます。 とにかく塩ビ板は暖めれば自由な形状に出来ますし 暖めすぎてフニャフニャになってしまったら 一端冷やしてから再び暖めて形状を補修出来ます。 見た目を良くするなら カーボンステッカーを貼っても良いですね。 |
しかし、実際に雨上がりのぬかるんだ ガチのオフロードを走る場合は このスタイリッシュな高さのフロントフェンダーでは不安ですよね。 |
そこで適当な黒いテープをフロントフェンダーの末端に貼ります。 折り返すようにして貼る事で2重になるので ちゃんとマッドガードとして使う事が出来ますよ。 これで泥跳ね防止性能を格段に上げることが出来ます。 テープの脱着は簡単なので 剥がして乗れば普段はスタイリッシュに走れますし 走る道の状況に合わせて マッドガードの長さを調整するなどすれば ほとんどの泥跳ねは防げます。 |
これでロードバイクのオフロード仕様が完成しました。 これでパンクや泥跳ねを恐れる事無く どんな道でも走れるマルチなロードバイクになりました。 |