HONDA クロスカブ110 チェーンの張り調整

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今回はクロスカブ110のドライブチェーンの張り具合を

調整する作業を行います。

 
クロスカブ110チェーンカバー

今回は分かりやすく説明する為に

チェーンカバーを外した状態で行いますが

慣れればカバーを外さなくても調整は可能ですよ。

チェーンカバーを外す場合は

4つの六角ボルトを外すと簡単に外れます。

 

チェーンカバーを付けた常態で作業する場合は

ここのキャップを外して小窓からチェーンの張り具合を見ます。

作業に慣れてくると大体の感覚でチェーンの張り具合が

分かるようになりますが

最初はカバーを外して作業を行った方が

より精密にチェーンの張り具合を調整出来ますよ。

 
クロスカブ110リアアクスルナット

まずは車体右側の後輪にある

アクスルシャフトのナット(19ミリ)を緩めておきます。

ちなみにこのナットを緩める所までは

サイドスタンドを使った方がより車体が安定しますよ。

 

純正マフラーだとこんな感じでナットの真横にマフラーがあるので

隙間からメガネレンチで外します。

 

ナットはそこそこ硬いので工具の根元(ナット側)を手で支えつつ

足で工具を踏むと簡単に緩みますよ。

 
クロスカブ110リアアクスルシャフト

ちなみにナットがシャフトと共回りして緩まない場合は

車体左側のアクスルシャフトの頭(17ミリ)を

工具で押さえながらナットを緩めます。

 
クロスカブ110アジャスターナット

アクスルシャフトのナットが緩んだら

左右のスイングアームの末端にある

黄矢印のロックナット(10ミリ)を緩めます。

ちなみに赤矢印のナットがチェーンの張り具合を調整する

アジャスターナット(12ミリ)になります。

 
クロスカブ110チェーンの張り調整

直尺をドライブ(フロント)スプロケットと

ドリブン(リア)スプロケットの間あたりに立ててから

アジャスターナットを回しつつ

適当な工具でチェーンを上下させて

チェーンの張り具合を見ます。

上下の振れ幅が35ミリ~45ミリの間に入れればOKです。

スイングアームに貼られたシールには

その間の40ミリと書いてあります。

ちなみに振れ幅を小さくする(35ミリ側)と

アクセルレスポンスが良くなり

振れ幅を広くする(45ミリ側)と乗り心地が良くなる傾向があります。

ちなみにアジャスターナットは構造上

絞める方向にしか機能しないのでチェーンを張りすぎた場合は

一端、多めにアジャスターナットを緩めて

後輪を真後ろから前に向かってチョンチョンと蹴って押し出してから

再度、アジャスターナットを回して調整します。

 

チェーンの張り調整が出来たら

赤矢印のアジャスターナットを押さえながら

黄矢印のロックを絞めます。

 

マス目を目安にアジャスターの位置を確認しておきます。

 

より精密に計るなら直尺を使って

マス目とアジャスターの距離を計っておきます。

 

車体右側のアジャスターを

先ほど調整した左側と同じ位置で固定します。

ちなみに車体右側を調整すると

約5ミリほどチェーンのたるみが無くなる方向に向かうので

チェーンの張りを調整する時に予め5ミリほど

たるみが無くなる事を想定して調整しておいた方が良いですね。

後はアクスルナットを締め直せば作業終了です。

アクスルナットの締め付けトルクは59N・mくらいで

だいたい車体がギリギリ持ち上がらないくらいの力です。

 

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