HONDA CBR650R ドライブチェーンの遊び調整 Vol.3 |
CBR650Rのチェーンの遊びを調整します。 |
まずはリアのアクスルナット(27ミリ)をユルユルに緩めます。 アクスルシャフトがナットと供回りして緩まらない場合は 反対側にあるアクスルの頭(22ミリ)を押さえながらナットを緩めます。 |
12ミリの赤矢印のロックナットを緩め 車両左側のロックナットも同じように緩めておきます。 ちなみに黄矢印のボルトが チェーンの張りを調整するアジャスター(10ミリ)ですよ。 |
フロントのスプロケとリアのスプロケのちょうど真ん中あたりに 直尺を立ててチェーンを適当な工具で直接上下に持ち上げ その振れ幅を見ながら同時にアジャスターボルトを伸ばしていきます。 チェーンの振れ幅が取説指定の25ミリ~35ミリの間に入ったら アジャスターを押さえながらロックナットを締めて アジャスターが動かないようにします。 ちなみにチェーンの振れ幅(遊び)が少ないと アクセルレスポンスが良くなりますが スイングアームのストロークが抑制されるので 乗り心地が悪くなりますよ。 乗り心地を重視するなら遊び量を30ミリ~35ミリに合わせます。 チェーンがスプロケットから外れる可能性が出てくるので くれぐれも35ミリ以上の遊び設定にしないようにします。 ちなみにチェーンの調整中にアジャスターを緩める方向に回すのは ヘッポコ整備士のクソ行為とされているので チェーンを張りすぎた場合は少し多めにアジャスターを緩めて 後輪を後ろから押して(蹴って)リセットしてから チェーンを張り直します。 |
チェーンの遊び調整が完了したら 矢印の目盛を目安にアクスルカラーの位置を見ます。 車体右側でも同じ位置にアクスルカラーが来るように アジャスターを調整しロックナットを固定します。 |
精密に左右を合わせるなら直尺を使って アクスルカラーからスイングアーム末端までの距離を計れば ミリ単位で左右を合わせる事が出来ますよ。 |
ちなみに車体右側のアジャスターを調整する際 5ミリほどチェーンがさらに張ってしまう傾向があるので 車両の左側と右側をほぼ同時進行でアジャスターを調整するか 予め狙っている遊び量よりも 5ミリほど緩めに左側を調整しておきます。 |
仕上げにアクスルシャフトのナットを締め直します。 アクスルシャフトがナットと供回りして締まらない場合は 反対側にあるアクスルの頭を押さえながらナットを締めます。 これでチェーンの張り調整作業は終了です。 |