YAMAHA YZF-R125 動力性能の検証 Vol.1

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YZF-R125(RE45J)エンジン

今回はYZF-R125の動力性能に焦点を当て

様々な角度から加速力を検証し可視化します。

 
YZF-R125(RE45J)自作スリーン

エンジンのレブリミット

まずはエンジン回転数のレブリットを調べました。

レッドゾーンは11000回転ですが

11800回転あたりまで回せました。

レッドゾーンを越える領域ではよりエンジン出力が下がるので

基本的にレッドゾーンでシフトアップするのが

もっとも速く走れるベストなシフトタイミングになります。

 
YZF-R125(RE45J)純正スクリーン比較

最高速度

まずは体を伏せずに自然な姿勢で走った場合の最高速度は

メーター読みで115Km/hで

GPSでの速度計では約109Km/hでした。

5速でもエンジンが回りきらないのですが

6速にシフトアップしても9200回転あたりなので

それ以上は速度が伸びないです。

YZF-R125では10000回転で

もっともエンジン出力が高くなるので

ギア比を少し軽くして6速に入れた時に

9500回転あたりになるように調整すれば

最高速度はさらに伸びます。

 
YZF-R125(RE45J)純正スクリーン重量

次は体を伏せた状態での最高速度ですが

メーター読みで120Km/hで

GPSでの速度計では約113Km/hでした。

体を伏せた状態だと5速のレッドゾーンまで回しきる事が出来るので

6速に入れた時には速度が伸びる

丁度良いギア比になっている事が分かります。

なのでYZF-R125は体を伏せて走るサーキットを前提にした

ギア比に設定されていると思います。

 
YZF-R125(RE45J)0-100Km/h加速GSX-S125と比較

0-100Km/h加速

次は0-100Km/h加速のグラフですが

まずはYZF-R125の最大のライバルになる

スズキのGSX-S125との加速力を比較したグラフで

縦が秒で横が速度です。

YZF-R125の0-100Km/h加速のタイムは14.5秒でした。

本来ならGSX-R125と比較するべきですが

所有していないので今回は

ネイキッドのGSX-S125と比較しました。

ここでのレギュレーションとしては

普段の実用的な加速力を調べる為に

2000回転以上は回さずにクラッチを繋げていますし

体を伏せずに自然な姿勢で運転しているので

フルカウルとネイキッドの空気抵抗の差が色濃く反映されます。

スタート時のクラッチを繋げたエンジン回転数の違いで

多少はグラフの違いは出ていますが

ほぼ同じ加速力と言って良いグラフですね。

ただ、フルカウルのYZF-R125と

ネイキッドのGSX-S125との空気抵抗の違いにより

時速80Km/hからの加速力では

フルカウルのYZF-R125の方が明らかに速くなっています。

つまり、ヤマハのネイキッドモデルであるMT-125と

フルカウルのGSX-R125を比較したとしても

0-100Km/h加速の領域では

同じようなグラフの関係になると思われます。

ちなみにエンジンの特性としては

GSX-S125はDOHCのショートストロークエンジンなので

典型的な高回転型エンジンなのに対し

YZF-R125はSOHCのロングストロークエンジンなので

低回転域でのトルクが分厚く

GSX-S125のエンジンとは真逆の性格なんですが

ただ、YZF-R125のエンジンには

可変バルブ機構が備わっているので

高回転域においても、まるでDOHCのようなパワーの伸びがあります。

0-100Km/h加速ではどんぐりの背比べ状態なんですが

GSX-S125やGSX-R125のDOHCのショートストロークエンジンが

牙を剥くのは最高速度が出る領域だと思われるので

最高速度ではYZF-R125が負ける可能性が高いですね。

ただ、低回転域では明らかに

YZF-R125の方がトルクが分厚いので

街中での走行ではYZF-R125に分があると思います。

 
YZF-R125(RE45J)0-100Km/h加速XSR155と比較

次はYZF-R125と155ccモデルであるXSR155との比較です。

XSR155はYZF-R15と同じエンジンスペックですが

XSR155はネイキッドなので空気抵抗が大きく

時速80Km/hからはYZF-R125やR15と比べると

加速が鈍る傾向があります。

もちろん、このXSR155のグラフは体を伏せていない状態です。

ただ、その空気抵抗が大きくなる要素があたっとしても

155ccのエンジンは125ccのエンジンを圧倒的に凌駕しているので

グラフを見ても時速80Km/h以降の領域で

フルカルのYZF-R125がXSR155に近づく事も出来ず

むしろ、より差が広がっているのが分かりますね。

つまり、YZF-R125とYZF-R15を比較した場合では

特に時速80Km/h以降の領域において

圧倒的に差を広げられる事を意味しています。

 

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