SUZUKI スウィッシュ クラッチスプリングの交換 Vol.1

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ウインドシールドSS99192

今回はスウィッシュのクラッチスプリングを交換します。

クラッチスプリングを純正よりも

柔らかい物に変える事で

発進時の駆動効率を上げて

アクセルを捻ってから実際に進み始めるまでの時間を短縮したり

低回転域でもより速度が乗った走行を可能にします。

当然、燃費も良くなったり走行音も低減出来るので

クラッチスプリングを柔らかくすると良い事しかないのです。

という事で今回用意したアイテムは

ホンダ純正のズーマー用クラッチスプリング(22401-GEE-710)です。

様々なクラッチスプリングを在庫に持っていますが

もっとも柔らかいのがこのズーマー用クラッチスプリングです。

スウィッシュにはクラッチスプリングが3つ使われているので

同じ物を3つ用意します。

アマゾン と 楽天市場 の価格を参考にしてください。

 
デイトナウインドシールドSS

左:スウィッシュ純正 真ん中:ジョルノ純正 右:ズーマー純正

在庫で所有しているホンダの純正クラッチスプリングを調べると

左のスウィッシュよりもバネレートが弱いスプリングは

2つ見つかりました。

スウィッシュ純正よりもバネレートの高いスプリングは

スウィッシュ用の強化品として売って売られていますが

純正よりも柔らかいスプリングは

なかなか売っていないので

違う車種のクラッチスプリングを使うのが手っ取り早く

しかも安く手に入りますよ。

ちなみにこれ以上柔らかいスプリングを使うと

アイドリングの1500回転でも駆動力が後輪に伝わってしまい

自動車のATのようなクリープ現象が起こります。

 

クラッチスプリングの影響について

乗る人の体重によっても変わってきますが

そもそもスウィッシュのクラッチスプリングは

ヤマハのシグナスXを意識した事で少し硬めの設定なので

車体が進み始める回転数は3500回転あたりからです。

つまり、3500回転以下では走行する事は物理的に不可能で

トロトロ運転をしても4000回転ほどエンジンが回る事になります。

しかし、ズーマー純正のスプリングに交換する事で

約2000回転から車体が進み始めるので

より低い回転数の領域で

効率良くエンジンの駆動力を後輪に伝える事が出来ます。

スプリングを柔らかくする事でデメリットがあるとしたら

車体が進み始める回転数が低い=トルクが小さい

=直進性が低い という事で

車体が進み始めた直後は

左右にふらつきやすくなる事くらいですが

普通自動二輪免許を取れる技能があれば全く問題はないと思います。

クラッチスプリングにおける加速力に関しては

アクセルを捻った瞬間からの計測では

クラッチスプリングによる加速力の影響はありませんが

車体が進み始めてからの計測では

クラッチスプリングが硬い方が加速力が良いです。

 
スウィッシュ駆動系パーツ

作業をするにあたってクラッチスプリングは

クランクケース内でも最深部にあるパーツなので

ウェイトローラーやドライブベルトなど

クランクケース内の全てのパーツを交換する

手順に繋がっているので

今回はそれらの交換作業も載せておきます。

 
スウィッシュクランクケース

それではさっそく作業編ですが

まずはクランクケースのカバーを固定している

六角ボルトを全て外します。

赤矢印のボルトだけ長さが違うので取付時に注意してください。

 

ボルトの位置は少し深い所にあるので

エクステンションバーを使う必要がありますし

ソケットは6.3ミリのタイプが好ましく

出来るだけ小さい物でないとクランクケースと干渉します。

 
スウィッシュクランクケースカバー脱着

水平に真っ直ぐ手前にカバーを引くと外れます。

固着してどうしても外れない場合は

ゴムハンマーでトントンしてください。

 

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