HONDA NC700S DCT インプレッション 2

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エンジン・・

このエンジンを一言で言うと

2気筒の軽自動車のエコカーエンジンですね。

レッドゾーンが6500回転なので

今までのバイクのイメージでブン回すと

すぐにレブリミッターに当たってしまいます。

クルマのエンジンだと思って回した方がいいでしょう。

最高出力が50PS/6250rpmなので

大型バイクとしては非力ですが

クルマのエンジンのような分厚い低回転域の

トルクを持っているので

街中だと2000~2500回転で余裕で流せます。

ホンダが作ったエンジンなので

やっぱり2気筒でも滑らかに回りますし

1気筒あたり330ccの力強いトルクで

重いギアをグングン引っ張ってくれるので

いつのまにかスピードが乗っている感じです。

アクセルを全開した時の加速力は

400cc4気筒エンジンのバイクとほぼ同じくらいの加速感ですが

普段の街乗りでは、400ccの4気筒では味わえない

力強いトルク感を低い回転領域で味わえます。

体を伏せずに走って

加速が停滞し始める時速は約165㎞/hでした。

最高速度は、時速180km前後くらいだと思われます。

 

燃費・・

メーカーのカタログ値では

時速60㎞の定地走行で驚異の41.5㎞/Lです。

実際に走ってみるとツーリングで

山道を走って35㎞/L前後で

市街地で何も考えずに

適当にエンジンを回して走って28㎞/Lほどでした。

ほぼ250ccの2気筒エンジンのバイクと同じ燃費です。

大型バイクとしてはあり得ない燃費性能だと思います。

 

エンジン左側面

重心の低さ・・

設計がスクーターと共有しているので

フレームやエンジンの位置が低く

ガソリンタンクがシートの下にあります。

この全てが車体の低重心化に繋がっています。

ガソリンが満タン時と少ない時とで

バイクの挙動に変化が少ないのも特徴です。

普通に走っていても

このバイクが低重心だという事が伝わってきて

路面にバイクがベッタリ引っ付いて

走っている印象を受けます。

今までに感じたことが無いような

変な安心感がありますね。

信号待ちの時は、低重心が非常にありがたく

少し傾けても足への負担が少ない印象で

重量の割には立ちコゲしにくいバイクだと思います。

手で押す時にも低重心はありがたいです。

重心が低いだけに、キビキビとバイクが

倒れてくれる感じは、まったくなく

モッサリとしたアメリカンに近いコーナーリングですが

なんとも言えない安心感があります。

 

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