HONDA PCX e:HEV 動力性能の検証 Vol.1

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JK06PCX_e:HEV

ここはPCX e:HEVの動力性能に的を絞り

様々な走行テストから検証を行います。

バイクにおいて加速性能は数ある魅力の

ほんの一つに過ぎませんが

購入等の参考になればと思います。

 
JF81型PCXとJK型PCXの比較

最高速度

自然な姿勢で走った場合の最高時速は

メーター読みで時速102Km/hで

GPSの速度では95.4Km/hでした。

これは先代のJF81型のPCXよりも少し下回りますが

CVTの特性上、安定していないので多少は前後する事を考慮すれば

ほぼほぼ動力性能は同じと言って良い結果だと思います。

ハイブリッドのPCX e:HEVと言えども

時速90Km/hからはモーターアシストが一切行われないので

最高速度は普通のPCXと同じでした。

 
JF81型PCXとJK型PCXの比較2

次は体を伏せたときの最高速度ですが

メーター読みで時速107Km/hで

GPSの速度では99.8Km/hでした。

PCXで伏せて走るのは体勢的に厳しいのですが

スクリーンを付ける事で同等の動力性能を得られます。

 
JK06PCX0-100Km/h加速

0-100Km/h加速 (JF81型PCXとの比較)

次は先代のJF81型PCXと比較した

0-100Km/h加速のグラフで

縦が経過時間で横が速度です。

まずはPCX e:HEVのモーターアシストについて見ていきますが

黒線のPCX e:HEVはアクセル全開状態のグラフなので

時速50Km/hまでモーターアシストが入っています。

赤線のPCX e:HEV IIではグリップを捻り直し

時速50、70、 80Km/h時に3回のモーターアシストを追加し

時速90Km/hまでアシストを継続させたグラフです。

グラフの結果から、時速80Km/h時に

モーターアシスト有り無しによる差が最大になり

約1.7秒ほど加速力の差が付いているので

時速80Km/hまではモーターアシストの効果は絶大なようです。

しかし、時速80~90Km/hの区間を見ると

メーターパネル上ではモーターアシストが動作していましたが

アシストを使っていない場合と同じ角度で加速が鈍っているので

ほぼモーターアシストが機能していない事が分かりました。

次は先代のJF81型PCXとの比較ですが

やはり、モーターアシストが効いている時速80Km/hまでは

JK06型がかなり速いのですが

時速80Km/h以降ではJF81型PCXの方が速く

先に時速100Km/hに到達しています。

これはエンジンの特性よりも

駆動系のチューニングの違いによる差が大きいですね。

ただ、どちらも時速90Km/hを超えると

ダラダラと加速して惰性で

時速100Km/hに到達するのは同じでした。

という事で、PCX e:HEVが普通のPCXを圧倒する領域は

時速80Km/hまでという結果になりました。

 
JK06PCX0-100Km/h加速2

0-100Km/h加速 (JF84型PCX ハイブリッドとの比較)

次は先代のPCXハイブリッドとの比較ですが

両車ともアクセルをただ全開にした時のグラフです。

時速80Km/hあたりからはPCX e:HEVの方が速いのですが

ほぼ同じ曲線を描いていますね。

なので動力性能的にはあまり進化していないように見えますが

JK型のエンジンはJF型よりも確実に高回転化しているので

モーターアシストによってJK型エンジンの低回転域の弱さを

完全にカバー出来ているとも言える結果だと思うので

モーターとの相性はJK型のエンジンの方が良いと思えます。

ちなみにモーター単体のスペックはJF84型とJK06型は全く同じです。

エンジン単体で見てみると

JK型とJF81型の0.5PSの出力の差は

誤差程度のようにも見えますが

エンジンの出力の差よりも実際には

JFとJKの駆動系(CVT)のチューニングの違いによる

影響の方が大きいと思われます。

 

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