HONDA GROM 動力性能の検証 Vol.3
JF81型PCX VS JC92型GROM
次はグラフにはデータを載せていなかった
JF81型（3代目）PCXとのバトルです。
従来のグロムでは余裕でブッちぎられるので
本来PCXを相手に出来る車両ではありませんでしたが
0-100Km/h加速のグラフが正しければ
時速90Km/hまではなんとか勝てる計算になります。
今回は停車時からお互いの車両が前に進んだ時点で
動画を同期させています。
それではスタートです。
グロムが1速レッドゾーンに到達した所ですが
MTよりも高い回転数で発進するCVTの特性の事もあり
スタートダッシュではグロムが負けていますね。
グロムが2速の8000回転に到達しようとしている所ですが
ハッピーメーターの誤差を考慮したとしても
PCXを時速2Km/hほどリードして巻き返しました。
PCXはCVTが激しく変速している速度域なので
回転数が落ちているのが影響しているようですね。
グロムが3速の7500回転に到達しようとしていますが
さらにPCXを引き離しています。
やはり5速クロスミッションにより
高回転を維持出来るようになったので
PCXより常に高い回転数で加速出来ている事が分かります。
間もなくグロムが時速90Km/hに到達しますが
メーター誤差を考慮したとしても
0-90Km/h加速ではPCXより
グロムの方が速い事が証明出来ました。
続きを見てみると
やはり時速90Km/hを超えると
グロムの加速力が落ちてくるので
CVTの最終ギアに到達したPCXはエンジン回転数も高まり
PCXが一気に追いついてきました。
グロムが時速100Km/hに到達する時には
PCXも間もなく時速100Km/hに到達するので
ハッピーメーターの誤差を考慮すると
PCXに抜かれた事になりますね。
もうこの速度域ではエンジン出力の高いPCXの方が明らかに速く
エンジン回転数でも負けているのが分かります。
という事で・・
JC92グロムのスピードメーターは
若干高めに表示されるズルをしているものの
進化したエンジンと5速クロスミッションにより
市街地の速度域ではPCXとも対等に走れるので
戦闘力が大幅に上がっている事が分かりました。